【料金の仕組みを分析】なぜWiMAX2+はそんなに安いのか?

【料金の仕組みを分析】なぜWiMAX2+はそんなに安いのか?

キャッシュバックの金額が高額なのはなぜ?

他社との違いがアピールできる

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UQコミュニケーションズが管理する通信インフラと特定の端末を利用するWiMAX2+の場合、通信速度などを含め、提供されるサービスの質などについてはプロバイダによる差があまり大きく出ません。


そのため、各社様々なキャンペーンを展開し、違いをアピールすることになります。

 

魅力的なのはキャッシュバック

キャンペーンの内容にはいろいろな種類がありますが、WiMAX2+の契約が2年縛りである点を考えると、やはり魅力的なのはキャッシュバックでしょう。

中には20,000円を超えるキャッシュバックを目玉としているプロバイダもあり、注目を集めています。

 

しかし、なぜそのような高額なキャッシュバックを行うことができるのでしょうか?
そのことについて少し考えてみましょう。

 

キャッシュバックが行われるタイミングがカギ

プロバイダにとってもメリットが

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キャッシュバックの金額が高額であればあるほど注目を得やすく、より多くの契約者を集められるということが理由の1つになっていることは否定できません。
しかし、ユーザーの数を集めるだけでは商売になりませんから、プロバイダにとってのメリットが他にもあるはずです。

 

ユーザーの心理をうまく利用

実は、このような高額なキャッシュバックは、契約後すぐに行われるわけではなく、だいたい契約後1年以上経ってから行われるという点がカギになっています。
キャッシュバックが実現するまでの間に、プロバイダはある程度の料金を回収することができますし、それまでに万が一解約されることになっても、高額な解約料が設定されているため損をすることはないのです。

 

契約満了まで待たずに解約する人がキャッシュバックの費用を解約手数料に当ててきたとしても、プロバイダに損はありませんし、キャッシュバックをもらうところまで使ったユーザーの多くは、わざわざ大金を払って途中解約したりしません。

 

キャッシュバックに注目するようなユーザーは途中解約せず契約満了まで利用するという心理をうまく利用したキャンペーンとも言えるのです。

 

月額利用料が安い理由もほぼ同じ

キャッシュバック分を月額利用料の値引きという形でサービスを展開しているプロバイダもあります。
その場合も、考え方はほぼ同じと言ってよいでしょう。

安ければ契約者が集まりやすく、価格重視で選ぶ人は、途中で高額な解約手数料を払うようなまねはしないという心理をうまく突いています。

 

ユーザーにとっても大きなメリットが

とは言え、契約満了までにかかるトータルの費用が圧倒的に安くなりますし、大きなキャッシュバックや値引きが実現できるプロバイダは、そのようなことをしても経営が成り立つだけのユーザーを抱えているか、別の事業で十分な利益を上げている安定した企業とも言えます。
キャッシュバックも月額利用料の値引きも、プロバイダ側だけでなく、当然ユーザーにとっても大きなメリットがあるものですから、うまく利用しましょう。